契約書サンプル 金銭消費貸借契約書 (弁護士 寺澤政治)

金銭消費貸借契約書のサンプルです。利息、損害金については利息制限法による制限があります。本契約書は、返済については分割返済とし、執行認諾文言付の公正証書を作成する場合(第4条)のものですが、他にも、一時払いや、抵当権、質権などの担保を設定する場合など、ケースに応じて条項を定める必要があります。


金銭消費貸借契約書

 貸主○○○○(以下甲という)、借主○○○○(以下乙という)及び連帯保証人○○○○(以下丙という)は、以下のとおり、金銭消費貸借契約を締結した。

第1条(借入事項)
 甲は、乙に対し、以下の約定にて金○○○万円を貸し渡し、乙はこれを受領した。
(1) 弁済期  平成○年○月○日から平成○年○月○日まで毎月○日限り金○○万○○○○円宛下記口座に振込の方法により支払う。
(2) 利息
@ 利率 年○パーセントの割合(年365日の日割計算)
A 支払方法 
 平成○年○月○日から平成○年○月○日まで毎月○日限り、当該月分の利息を下記口座に振込の方法により支払う。
(3) 損害金  本契約による債務を履行しなかった場合、支払わなければならない金額に対し年○パーセントの割合(年365日の日割計算)の損害金を支払う。
振込先口座 ○○銀行○○支店 普通預金
口座番号○○○○○○○ 口座名義○○○○

第2条(期限の利益喪失)
 乙について次の各号の事由が一つでも生じたときは、乙は、甲からの通知催告がなくても、当然に期限の利益を失い、直ちに債務全額を弁済する。
(1)  乙が1回でも元金または利息を期限に支払わないとき
(2)  乙が仮差押、仮処分の申立てを受け、強制執行もしくは競売、破産手続開始、民事再生手続開始、会社整理、会社更生手続開始または特別清算開始の申立てがあったとき
(3)  乙が公租公課の滞納処分を受けたとき
(4)  乙が手形小切手の不渡を出し、または支払を停止したとき
(5)  乙が本契約の一に違反したとき

第3条(連帯保証)
 丙は、甲に対し、本契約により乙が甲に対し負担する一切の債務について、乙と連帯して保証する。

第4条(公正証書の作成義務)
 乙及び丙は、本契約各条項を公正証書とすること、及び、執行認諾文言を付することに同意し、そのために必要な委任状と印鑑証明書各1通を甲に対し交付した。

第5条(合意管轄)
 各当事者は、本契約に関し紛争が生じたときは、甲の住所地を管轄する地方裁判所を第一審の専属管轄裁判所とすることに合意した。

 本契約の成立を証するため、本契約書を3通作成し、各当事者それぞれ1通ずつを所持する。

   平成○年○月○日

(住 所)     
貸主(甲)   ○  ○  ○  ○  印
(住 所)
借主(乙)   ○  ○  ○  ○  印
(住 所)
連帯保証人(丙)   ○  ○  ○  ○  印